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痛快爽快激痛コラム
(2)パニック障害の原因と治療
このページでは、「パニック障害(PD)」とはなにか?をコリトル高山流に解説していきたいと思います。そして、サーキュレーションセラピーでは「パニック障害(PD)」をどのように治療するのかも説明いたします。
★パニック障害は100人に1人の病気なんです
パニック障害という病気が脚光をあびたのは、元プロ野球選手の長嶋一茂さんが、「パニック障害のためにバッターボックスにたてなくなってしまった」ことをカミングアウトしてからではないでしょうか。
実際には1962年にパニック障害という病気は発見されていた、というとチョット変ですが、とにかくそんなに昔からパニック障害はあったのです。しかし、パニック障害の主症状が「不安」や「恐怖」であるため、「そんなの誰でもあるじゃん」という意識が患者側にも医師側にもあった。つまり、認知度があまりにも低いために、病気と思われていなかった(単なる性格的なものと判断していた)うえに、病気として治療する態勢もなかったのです。
ところが、実際にパニック障害の患者は100人に1人といわれています。この数字は、けして少ない数ではない!と、私は思うのです。世界的規模でみても、やはり状況は同じだったのでしょう。1992年にWHOの国際疾病分類によって、パニック障害はやっと独立した病名として登録さました。そして、パニック障害を「パニック ディスオーダー(panic
disorder)」略して「PD」と呼ぶようになったのも、このときからからです。
★なんでパニック障害になってしまうの?
パニック障害の症状については、あとで詳しく説明しますが、とりあえずパニック障害を一言で説明するなら「強い不安感」と「肉体的苦痛」が同時に来るということでしょうか。強い不安感にはいろいろなケースがありますが、精神的な緊張、イライラ、強い不安がつきまとうのがほとんど。肉体的苦痛は、心臓がドキドキする、痙攣、冷や汗、手足のしびれなどが代表的な症状。これらが同時に起こるんですから、とんでもない苦痛を感じるわけですσ(--#)つらいですね……
このように、心と体に両方に出る不安症状のために、日常生活がスムーズにいかなくなることを「不安障害」といい、パニック障害はこの不安障害のひとつになります。不安障害には、@恐怖症A強迫性障害B全般性不安障害C心的外傷後ストレス障害(PDSD)Dパニック障害の5つに分類されています。不安障害の主はパニック障害ですが、他の4つも複雑にからみあっているケースがほとんどですので、これもあとで説明したいと思います。
なんだか少しややこしくなってきましたが、要するに「不安」が病的になってしまったとき、医学的には上記のような5つの分類があるということです。でも、具体的に分類できていても『どうしてパニック障害になってしまうのか?』ということは、いまのところ解明されていません。
病的な不安の分類はこと細かにしているのに、原因がわからないとは、これいかに?私は西洋医学を否定するつもりはありませんが、まったくもって不可解です
(-_-;)"ン?
でも、私にはパニック障害になってしまう原因がわかっています。「パニック障害の原因はコリなのです」。体のコリが不安を引き起こす。と言うと、皆さんチョット信じられない〜(~_~;)と笑います。でも、これが現実なのです。
とくに後頭部、頚椎2番目、ノドの周辺の筋肉。この3ヶ所がコルとパニック障害になりやすくなります。実際に、この3ヶ所を重点的に治療すると、患者さんは治療中にパニック発作を起こします。つまり、パニック障害の原因である部分の血液循環を良くすることで、発作のシミュレーションを体験するわけです。この体験によって患者さんは、初めてパニック障害の原因は精神的なものではなく、筋肉のコリだったっ(゜o゜)!と、納得されます。
★パニック障害の症状
パニック障害の中心的症状が「パニック発作」です。パニック発作は急激に起こり、数分、長い人では1時間も続くことがあります。たいていの場合10分以内でピークに達し、その後は何ごともなかったかのうにケロリっとしてしまいます。
しかし、発作が起こっている最中は腰が抜けたり、胸がしめつけられたり、呼吸困難になったりと「このまま死んでしまうかもしれない」と思うほどの肉体的苦痛と精神的恐怖が襲います。そのため、周囲の人が驚いて救急車を呼んでしまった。という経験をしている患者さんも少なくありません。
救急車に乗せられても、10分程度で症状が治まってしまうため、病院に到着し検査をうけても原因不明となるわけです。この時点でパニック障害だと診断してくれる医師とめぐり合えた人はラッキーです。ほとんどの場合、救命救急の医師はパニック障害だという診断はくだしませんs(・・;)う〜む。
もし、医師に「原因不明」と言われたら、まず筋肉のコリを疑うべきです。医師は多種多様な検査をしますが、なぜかコリの検査だけはしないのです。筋肉の状態を見ない検査なんて、私に言わせればチェックもれとしか言いようがありません!
コリがどういうものかを、ここで簡単に説明してみましょう。まず、私たちは生活の中で何らかのトラブルに巻き込まれると、ストレスを感じるのが普通です。ストレスを感じると体が緊張して血管が収縮し、同時に筋肉も収縮します。この循環が何度も繰り返されることによって、日常的に少しずつ筋肉が収縮傾向になることをコリというのです。
つまりコリが強い人ほど、体も心も弱っているということ。そのために病気になりやすくなるわけです。とくに、引き金となるのはショックです。肉体的でも精神的でもコリにショックが加われば、症状が発現します。それが、パニック障害になるケースもあるわけです。
★パニック発作の症状
以下にパニック発作時に出現する代表的な症状を挙げてみましょう。
【精神の症状】
死の恐怖、離人感、非現実感、発狂の恐怖、失神しそうに感じる、制御不能の恐怖など
【自律神経の症状】
強いドキドキ感 (心悸(しんき)亢進(こうしん))、動悸、口の渇き、冷や汗、震え、鼻づまりなど
【胸部・腹部の症状】
息切れ、窒息感、排便・排尿希求感、吐き気、胸痛、胸部・腹部不快感など
【全身の症状】
しびれ、腰が抜ける、筋肉のコリ(肩コリ)、うずき感、のぼせ、顔面紅潮、寒気など
上記の症状4つ以上が、ほぼ同時に、短時間のあいだに出現する状態をパニック発作と呼びます。症状が3つ以下の場合は「症状限定発作」または「パニック不全発作」と呼んでいます。人によって発作の頻度は違いますが、1週間に4回以上の発作が起こり、それが4週間以上続く場合は重症といえます。
★健康な人でも不安や恐怖はもっています
パニック障害の患者さんでなくても、人間なら誰しも「不安」や「恐怖」は感じるものですよね。たとえば、「会社が倒産して失業してしまうかも」「具合が悪いのは何か命にかかわる病気かも」「恋人にフラれてしまうかも」「お化けが出るかも」といった具合に、不安や恐怖は生活の中で、かなり頻繁に感じているはずです。
ただ、普通はこうした不安や恐怖は、危機に対する防御の姿勢であるともいえます。事前に不安や恐怖という形でシュミレーションしておくことで、実際に事が起こったときに対処すべき方法を自然と検討している。つまり、自分を守るために不安や恐怖はあるといってもいいわけです。人間ってなんて賢い生き物なんでしょう(゜o゜)
ですから、健康な人の不安や恐怖は他人に説明することもできますし、理解してもらうことも、それほど難しくありません。普通は耐えられる範囲であり、時間の経過と共に忘れることもできるのです。
一方、パニック障害の人の不安や恐怖は程度が重く、そのうえ何度でも繰り返されます。他人に理解してもらうことはなかなか難しく、とても耐えることはできません。その結果、日常生活も普通におくれなくなり、パニック発作がいつ起こるかビクビクしどおしということになります。
★5つの不安障害が合併するんです
パニック障害は不安障害のひとつだといいましたが、実はパニック障害の経過中に他の不安障害、たとえば恐怖症や強迫性障害が合併することがよくあります。逆にパニック障害ではなく恐怖症の人が、パニック発作を起こすこともあります。つまり、@恐怖症A強迫性障害B全般性不安障害C心的外傷後ストレス障害(PDSD)Dパニック障害。この5つの不安障害は密接に関係しているというわけです。そこで、パニック発作をより理解するために、不安障害のことも少し説明してみましょう。
@恐怖症
恐怖症には大きくわけて「広場恐怖」「社会不安障害」「特定恐怖症」の3つがあります。「広場恐怖」は、パニック発作が起きたときのことを考えると、とてつもない恐怖を感じます。パニック発作を起こして恥をかきそうな場所、逃げることのできない場所、助けが得られないような場所を恐れるのです。そういった場所を避けるようになり、誰かと一緒でなければ、その場所へは行けなくなります。
私が治療した患者さんの中に、人ごみがダメな人がいました。都内在住のため、人ごみを避けるのは大変難しく、電車にもバスにも乗れない、デパートにもスーパーにも行けない、駅、会社、学校、お祭り。ありとあらゆる人ごみがダメで、ひとりでは一歩も家から出られないのです。桜の花見見物中に大パニック発作を起こし、以後桜の花もダメになったとか……。
もうこうなると普通の生活なんてできません。私のところへ通院するのも最初はバイクでした。バイクを降りたら目をつぶって人ごみを見ないようにし、治療院に駆け込む苦労をしていた様子です。いまでは、サーキュレーションセラピーの治療が効いて、何と電車で通院できるようになっていますが、最初は本当に気の毒でした Σ(||゚ロ゚)
「社会不安障害」
人前で恥かしい思いをすることに、強い不安や苦しみを感じ、その中心となる行動を避けるようになります。人前であがってしまい顔が赤くなる「赤面恐怖」、他人と話ができない「対人恐怖」、視線が合うのか怖い「視線恐怖」などが代表的です。これらは、パニック発作を伴う場合もあります。
パニック障害の患者さんに多い症状のひとつに、「バスに乗るとおなかがゴロゴロと鳴り、便意をもよおす」という人がいます。これは「過敏性腸症候群」と呼ぶものですが、おなかの音はとても大きく他人にも聞こえます。便意は絶対にガマンできないような強いもので、一刻も早くバスから降りトイレに駆け込まなければと焦ります。
すると、「バスに乗るとまたトイレに行きたくなるかも」「もし、もらしてしまったらどうしよう」「おなかの音を聞かれたら恥ずかしい」という気持ちが高まり、バスに乗れなくなってしまうのです。通勤や通学の際、どうしてもバスが必要な人にとっては、つらく厳しい道中になります。最終的に、過敏性腸症候群が原因で学校や会社に行けなくなってしまう人もいるのですから……。これも社会不安障害のひとつです。
「特定恐怖症」
特定の場所や物、または行動に対して異常な恐怖感を持ちます。「高所」「閉所」「先端」「ヘビ」「血液」「特定の動物」「雷」「飛行機」「公衆トイレでの排泄」「特定の食べ物を食べること」などの恐怖症がよくあります。
私は思うのですが、高いところが怖いとか、狭いところが嫌だといったことは、ある意味、普通のことなのではないかと思います。なかには、とにかく高いところが大好き、狭いところが落ち着くという人もいますが、むしろそのほうが少しおかしい気がします。高所を怖がったり、閉所に対して不快になったりするほうが正常でしょう。
ただ、これが病的なレベルになると、強い恐怖感が慢性的に続き、日常生活にまで支障をきたします。
たとえば、外食恐怖症の女性を治療したことがあったのですが、彼女は自宅で食べるものしか、どうしても口にすることができません。友達とコーヒーショップでお茶を飲むこともできません、恋人とレストランで食事することも不可能。もちろん、仕事の移動中にのどが渇いたり疲れたりしても、お店で休憩することさえできないのです。
次第に、外食を恐怖するあまり、外食をする場所にも行けなくなり、どうしてもお店の中に入らなければならない状態に追い込まれると、パニック発作を起こしてしまうのです。外食を嫌う人は大勢いますが、彼女のように強い恐怖にまでなってしまっては、普通に生活するにも苦労してしまいます。結局、私の治療で完治し、外食できるようになったことを、とても喜んでくださいました。ホントに良かった(^.^)
A強迫性(きょうはくせい)障害(しょうがい)
無意味な考えや、実際には自分に関係のない考え。これが繰り返し頭に浮かび、考えないようにしても、どうしても考えてしまう状態を強迫性障害(強迫観念)と呼びます。疑問を解かないと気がすまない「詮索癖(せんさくへき)」、自分や人の行動を疑う「疑惑癖(ぎわくへき)」、目にするものをどうしても数えてしまう「計算癖」などがあります。
強迫性障害は、強迫観念自体を悩む場合と、繰り返し考えてしまうことを悩むケースとに分かれます。強迫観念自体を悩むと、強迫行動が伴います。たとえば、何時間も手を洗い続ける。手が冷たくなり、皮膚がふやけ、皮がめくれてもやめることができないのです。自分でも「意味がない」「バカげている」とわかっていてもやめられないから苦しいわけです。
手を洗い続けてしまうケースは極端な例ですが、強迫観念を持ったり、繰り返し同じことを考えてしまったりすることは、現代社会ではよくあることです。生活があまりにも忙しく、スピード重視、効率化、ノルマ、締め切りのある仕事。多くの人が常に時間に追われているのです。こうした状態が続くと、まじめな人ほど強迫観念にとらわれやすくなります。早く仕事を終わらせなければ、ノルマを達成しなければ、締め切りを守らなければ。そうした意識が高じて強迫性(きょうはくせい)障害(しょうがい)におちいるわけです。
B全般性不安障害(GAD)
半年以上も精神過敏な状態が続いてしまうのが全般性不安障害です。元来は全般性不安障害とパニック発作をあわせた症状を、不安神経症と呼んでいました。パニック発作に対する予期不安が非常に強いということの他に、身のまわりの出来事についても心配し続けます。それは特定のことに限定されるわけではなく、仕事、恋愛、家庭、育児、勉強、近所づきあい、災害、戦争など、あらゆるものが対象になり、自分自身ではコントロールできません。
つまり神経過敏になっているわけですが、それ以外にも、疲れやすく、集中力が欠如し、ドキドキ感、イライラ感、首や肩のコリ、不眠などのが症状みられます。こうした状況が長く続くと、うつ病に移行するケースも少なくありません。パニック障害の人の、およそ38%が全般性不安障害を合併すると言われています。
全般性不安障害(GAD)は米国精神医学会編「DSM-W精神疾患の分類と診断の手引」がよく診断基準に使われます。以下にコリトル流に翻訳してみましたので、参考にしてみてください。
@ 仕事、恋愛、家庭、育児、勉強、近所づきあい、災害、戦争など、あらゆるものに対して過剰な不安と心配があるが、原因は特定できないことのほうが多い。
A @の状態が6ヶ月以上、ほぼ毎日続いている。
B 不安や心配をコントロールすることが難しいと感じている。
C 不安や心配をしている時、以下の3つ以上の症状が伴っている。
・緊張する
・神経が過敏になる、落ち着かない、
・疲れやすい
・集中できない
・何も考えられない
・頭が痛い
・肩コリなど筋肉が緊張する
・不眠、熟睡感がない
@〜Cまでの症状があり、体の病気やうつ病などの精神科領域の病気になっていないことが全般性不安障害(GAD)の条件になります。
C心的外傷後ストレス障害(PTSD)
災害、事故、いじめ、暴力など激しい恐怖と無力感を体験したあと、そのときの恐ろしい体験がフィードバックして苦しみます。悪夢を見ることはもちろん、その出来事を今現在体験しているように行動することもあります。また、恐ろしかったことを思い出させるような状況や物を避けるケースもあります。その結果、孤立したり、感情が麻痺したり、集中が困難になったり、不眠に悩まされたり、常に神経過敏になったりします。場合によってはパニック発作も起こります。
アメリカの911テロ事件、日本での阪神淡路大震災。この大きな事件と災害によってPTSDになってしまったというケースが、マスコミで話題になったのは記憶に新しいところです。
実は、あまり知られていないことですが、交通事故でむち打ち症と診断されたほとんどの人に、PTSDの症状もみられます。私の治療を受けに来ているむち打ち症の患者さんは、検査をしてみると100%PTSDでした。交通事故にあっても、むち打ち症にならなかった人にはPTSDの発症も少ない。つまり、肉体的な苦痛が起こった後に、精神にも来るということなのです。
★予期不安が拡大してしまう
パニック発作は前記の不安障害、@恐怖症A強迫性障害B全般性不安障害C心的外傷後ストレス障害(PDSD)Dパニック障害が複合するか、もしくは単独で起こることは理解できたと思います。一番の問題は治療をせず放置してしまうと「またパニック発作がおこるのではないか」という予期不安が拡大してしまい、忌避(きひ)・逃避(とうひ)行動(こうどう)(特定の場所を避ける)も拡大してしまうことです。
たとえば、最初は電車・バス・飛行機に乗れないだけだった人が、駅・バス停・飛行場にも行けなくなる。次第に人ごみもダメ、閉鎖された場所もダメ、家から離れるのもダメといった具合になるのです。恐怖の対象がどんどん増えて、家から一歩も外に出られなくなる。これは―(゚◇゚;)→重症です!
★さらに! いろいろな病態も複合するんです
パニック障害は5つの不安障害が合併する他にも、さまざまな病態が複合するため、話はさらに、ややこしくなります。たとえば「アルコール依存症」がパニック障害と同時に発症するケース。パニック発作の不安をアルコールで解消しようとして、二次的にアルコール依存症になってしまうのです。逆にアルコール依存症からパニック障害になることもあります。
「季節性感情障害」といって、ある季節にだけパニック発作を起こす人もいます。このケースでは冬はうつ病、夏は躁病(そうびょう)になるパターンが多く、うつ病時にパニック発作が起こります。
眠っているあいだにパニック発作が起こり目覚めてしまう「睡眠時パニック発作」、パニック発作が重度になると頻発する「片頭痛」、深い孤独感や引け目を感じながら「ひきこもり」になってしまうケース、生理前になるとパニック障害が悪化する「月経前緊張症」など、その病態の組み合わせによって患者さんの数だけ苦しみの数もあるといえます。
★パニック発作と似ている病気があります
パニック障害は、精神的な恐怖以外に、胸痛、めまい、動悸、呼吸困難、寒気など、さまざまな肉体的症状が出るため、最初は「なにか体の病気かもしれない」と思って内科に行く人が多いものです。実際、あまりにも動悸が激しく心臓も苦しいため、心臓の専門医に駆け込む人もいるほどです。そこで徹底的な検査をして「異常なし」となり、やっと精神神経科や心療内科に回されてパニック障害と診断されるケースがほとんどなのです。
パニック発作の症状とよく似た症状を起こす病気はたくさんあります。たとえば、狭心症、ぜんそく、低血糖、メニエール病、不整脈、心筋梗塞、更年期障害、アルコールの禁断症状なども、その一例です。パニック障害は「症状に対応する体の病気がないこと」が大前提になりますから、内科で精密検査するのは有意義であるといえます。
★パニック障害は精神の病気ではなく本当は肉体の病気なんです
前記のことからもわかるように、西洋医学ではパニック障害を精神の病気ととらえ、肉体の病気ではないと考えています。
しかし、サーキュレーションセラピーでは逆。精神ではなく肉体の、それも筋肉のコリがパニック障害の原因と定義しています。筋肉が硬直してできたコリが、不安や恐怖を作りだすのです。
心は内臓(心臓・肺・腸)の筋肉が作るエネルギー。精神は外臓(骨格筋)が作るエネルギーです。このふたつのエネルギー情報が脳に送られると、脳は考え計算して行動するための指令を体に送ります。一般的に心や精神は脳にあると考えられていますが、脳は単なる司令塔というわけです。その証拠に、心臓・肺を同時に移植した人は人格が変わるといわれています。
★パニック障害のお薬
パニック障害の西洋医学的治療方法は、うつ病と同じく薬、認知行動療法、自律訓練法などが主流です。中でも、パニック発作をできるだけ早く、そして完全に消失させることが重要と考えられていることから、薬の服用はもっとも大切とされています。以下にズラっとパニック障害の治療に使用されている薬を列記してみましたので、参考にしてみてください(列記したもの以外にも常に新薬が開発さているため、これが全てではありません)。
(【 】は分類、次に種類、( )は商品名の順)
【SSRI――選択的セロトニン再取り込み阻害薬】
以前からあった三環系抗うつ薬と比べて副作用が少なく、長期服用しても安全といわれています。うつ病、広場恐怖に有効ですが、パニック発作の抑制作用はいまひとつ弱く、効果が出るのも1ヶ月以上はかかります。副作用が少ないと言われていますが、実は飲みはじめるときと断薬時に、吐き気、めまい、眠気などが起こることもあるので要注意です。
フルボキサミン(デプロメール/ルボックス)
パロキセチン(パキシル)
【SNRI――ノルアドレナリン・セロトニン再取り込み阻害薬】
パニック性不安うつ病には有効ですが、パニック発作にも予期不安にも、ほとんど効果がありません。
ミルナシプラン(トレドミン)
【三環系抗うつ薬】
SSRIが効かない人や、副作用を強く感じる人に適応します。塩酸イミプラミンはパニック性不安うつ病の眠気やダルさをなくし、やる気を起こさせます。塩酸クロミプラミンは過敏性腸症候群を伴うパニック発作に有効です。ただし、三環形系抗うつ薬には、口の渇き、かすみ眼、頻脈、手の振るえ、立ちくらみ、吐き気、頭痛、尿閉、便秘、射精遅延などの副作用があることを覚えておきたいものです。
塩酸イミプラミン(トフラニール/イミドール)
塩酸クロミプラミン(アナフラニール)
【ベンゾジアゼピン系抗不安薬】
パニック発作と予期不安に効果があります。ロラゼパムは舌下(ぜっか)(舌の下に置く)に服用すると即効性があるため、不安時の頓服としても使用されます。ベンゾジアゼピン系抗うつ不安薬のよくある副作用は、眠気、ふらつき、攻撃性、動作が鈍くなる、記憶力・注意力の低下などです。
短期
ロラゼパム(ワイパックス)
アルプラゾラム(コンスタン/ソラナックス)
エチゾラム(デパス)
ブロマゼパム(レキソタン)
中期
クロキサゾラム(セパゾン)
クロナゼパム(リボトリール/ランドセン)
フルジアゼパム(エリスパン)
長期
フルトプラゼパム(レスタス)
ロフラゼブ酸エチル(メイラックス)
【β遮断薬】
心臓の神経に直接作用し、強いドキドキ感(心悸(しんき)亢進(こうしん))を押さえ、脳内のノルアドレナリンのβ受容体にも作用し不安を抑えます。パニック発作の中でも動悸が激しい人に有効です。気管支収縮作用があるため、喘息の人には危険です。また、血圧が低い人も注意したいところです。
塩酸プロプラノロール(インデラル)
ピンドロール(カルビスケン)
塩酸カルテオロール(ミケラン)
マロン酸ボピンドロール(サンドノーム)
★サーキュレーションセラピーの方法
パニック障害の薬について書いてきましたが、実はサーキュレーションセラピーを受ければ薬に頼る必要はなくなります。最初はサーキュレーションセラピーと薬を併用し、気がつくと薬の存在を忘れている。そんな患者さんがほとんどです。
サーキュレーションセラピーでパニック障害を治療するときは、後頭部、頚椎2番目、ノドの周囲の血液循環をよくする治療が中心となります。この部位を治療すると、脳へ行く血液循環を良くすることができます。すると、ヘタっていたミトコンドリアがよみがえり、パニック障害の人に不足している神経伝達物質(セロトニンなど)を作りだせるようになるのです。
なぜ血液循環が悪くなってしまうのかといえば、筋肉がコッて血管を圧迫し動脈硬化を起こすから。つまり、後頭部、頚椎2番目、ノドの周囲のコリをとれば、血液循環がよくなり、ミトコンドリアが再生され、神経伝達物質が正常に働き、パニック障害が治るという仕組みです。
サーキュレーションセラピーは気功整体指圧という独特の手技療法です。よくアンマやマッサージと間違えられますが、まったく違うものです。その病気のポイントを「持続してつかむ」のです。もんだり、押したりはしません。
パニック障害のポイントを「持続してつかむ」と、その人の症状が再現されます。ですから、治療中に涙を流したり、震えたり、怖がったりと、叫んだり、痛がったり。治療中、その人が普段苦しんでいる状態になります。初めて経験された人は、本当に驚かれますハッ!(゚◇゚;)その再現された状態が治療のたびに薄らいでいく。すると、実際の病状も良くなっていくというわけです。
パニック障害を含む精神的疾患は、どんな人でも患う可能性があります。尚かつ、通常の内臓疾患(たとえばガン、糖尿病、脳梗塞などの病気)と同じで、誰が、いつ、どこで発症するかはわかりません。精神的疾患は心の病と考えがちです。しかし、実際には身体的疾患なのです。恥ずかしがらずに武蔵野リバースに来れば治る! これは本当のことなんです。
★精神的疾患を経験した有名人リスト
以下に精神的疾患(パニック障害、うつ病、強迫性障害、統合失調症、拒食症、チック)を経験された有名人を列記してみました。調べてみると、本当にたくさんの有名人が精神的疾患を患っていたことに、私も驚きました。
一昔前は、とてもイメージの悪い病気として煙たがられていた精神的疾患ですが、今はもう風邪をひいたり骨折したりするのと同じ。一般的な病気なんです。というか、偉業を成しとげ、想像力が豊かで、努力することができる人ほど、精神的疾患になりやすい。と言ってもいいかもしれませんね。
【パニック障害】(以下敬称略)
長嶋一茂、田中美里、可愛かずみ、アン・ルイス、円広志、堂本剛、森昌子、高木美保、井上和香、中川家の剛、元木由記雄(ラグビー日本代表)、ニコール・キッドマン、マイケル・ジャクソン、ニコラス・ケイジ、ジョニー・デップ、ナオミ・キャンベル、コートニー・ラブ
【うつ病】
中島らも、桂枝雀、高島忠雄、小川宏、はらたいら、太宰治、宮沢賢治、岡本かの子、吉行淳之介、山口瞳、開高健、夏目漱石、三島由紀夫、ミケランジェロ、ゴッホ、ヘミングウェイ、ゲーテ、ガリ、カミュ、ドフトエフスキー、トルストイ、バルザック、ホーソン、ニーチェ、ルソー、サルトル、チャイコフスキー、シベリウス、ダーウィン、フロイド、ライト兄弟の兄、リンカーン、チャーチル、
【強迫性障害】
山口美江
【統合失調症】
浅野内匠頭
【拒食症】
長谷直美、宮沢りえ、中森明菜、カレン・カーペンター
【チック】
石原慎太郎、北野武
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